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世界経済、日本経済を注視しています。 サブプライムローン問題、世界同時不況、国内外株式の行方、新興国経済、為替動向、資源高・原油高、税制改革やインフレ率・雇用統計などの経済指標について、旬なトピックについてコメントしています。
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デリバティブとは、金融派生商品と日本では呼ばれています。

一体これは何なのでしょうか?

代表的な商品には、先物取引、スワップ取引、オプション取引があります。

・先物取引:将来のものを現在の価格で取引する金融取引です。通常、預託した資金の数倍から数十倍の額の取引になる、ハイリスク・ハイリターンの取引です。反対売買(売ったものを後で買い戻す、買ったものを後で売却する)が必要で、その期限が決められています。反対売買時における価格差が損益になります。一時的に損失がある程度の量を超えた場合、追証(追加で資金を投入すること)が必要な場合もあります。

・スワップ取引:主に通貨スワップを指すことが多いです。各国の政策金利等の差から利息差が生じ、その差分を取引する金融取引です。

・オプション取引:将来執行する取引の実施権を取引する金融取引です。買いの権利はコール、売りの権利はプットと呼ばれます。通貨や株式指数などが対象となります。

問題は、これらの金融派生商品は、原資に対して何倍、何十倍もレバレッジを掛けて取引できることが多いことにあります。国際決済銀行(BIS)の推計によれば、2007年末では、世界中のデリバティブの名目上元本が約600兆ドルになるとのこと。600兆円ではありませんよ。

このような異常な量の資金がデリバティブ市場で流通しているので、極端に偏った方向へ経済が向かうことは容易に想像できます。全般的に、カネ余りの状態なので、資金は少しでも稼げる市場・商品があれば、あっという間にその市場・商品に流れ込み高騰します。

しばらくは、この流れは継続すると思われます。かといって、ディフェンシブな運用にしているとインフレに負けてしまう可能性もあるし。

とても難しい問題だと思います。
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