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世界経済、日本経済を注視しています。 サブプライムローン問題、世界同時不況、国内外株式の行方、新興国経済、為替動向、資源高・原油高、税制改革やインフレ率・雇用統計などの経済指標について、旬なトピックについてコメントしています。
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NY原油先物価格(WTI油種)は、前日の大幅上昇の利益確定売りや、ロシア軍のグルジア撤退などの国際情勢の安定化が見られたため、終値で6.59ドル下げて、114.59ドルで終了。

でも、つい先日は一時111ドル台を付けたので、まだまだ下がるかもしれません。代わりに米ドル通貨が買われているようです。原油は、あらゆる製品の価格の決定要因の一つです(原油が由来の化学製品等だけではなく、原料に原油が入っていなくても製品の輸送コストに響きます)。原油価格が安定的に推移することで、各国当局が懸念するインフレが収まればいいのですが。
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米経済は住宅金融の混乱に留まらず、日常的に使われているクレジットカードにも信用不安が起きはじめているようです。

クレジットカードの貸し倒れ比率がここ最近大幅に高まっているとのこと。イシュア(カード発行会社)もこれまでばんばん発行していたのを、審査を厳しくしているようです。聞くと、食品などの細々したものまでカードを使う顧客が増えているらしい。相当お金に困っている(=少しでも支払いを延ばしたい)人が増えている証拠です。

アメリカではプラスチックマネーが個人消費のかなりの部分を占めています。そして、GDPは個人消費が多く占めています。個人消費が低迷すれば、米国経済にかなりのダメージを与えそうです。住宅セクタの弱まりも気になりますが、米個人消費の低迷も気になるところです。
アメリカでのGSEの不振が顕著になってきているようです。ここ一週間で大手のファニーメイやフレディマックは株価が半分ほど値下がりしました。すごい値下がりですね。

両社の肝心の経営状態ですが、やはりサブプライム(平均より貸し倒れの可能性の高い層、低所得者層)ローンでかなりの債権が回収できない状態のようです。そもそもの貸し手であるファニーメイやフレディマックも、その信用性のなさから原資となる資金調達コストが高止まりして、貸し出す資金のコストが高い・貸しても回収できないと、泣きっ面に蜂のようです。

確か、米当局は空売り規制を行ったと思うのですが、空売りして誰かが儲けているのでしょうか。または、先行きを見越して皆が投売りしている状態なのでしょうか。

公的資金の注入観測が出ているようですが、もはや最後の策でしょうね。最大300億ドルの注入の可能性も示唆されています。資金注入すれば、短中期的には持ち直すと思いますが、果たしてそれが後々に米経済・または世界経済にプラスと働くのかマイナスと働くのかは、要注意と思います。
ユーロ圏の景気見通しの悪化から、ドルを買う動きが顕著に。米6月卸売在庫が予想に反してよい結果であったことや、ダウの上昇、原油価格の下落などの好材料にして、ドルはどんどん買い進まれ、一時7月ぶりの110.36円まで上昇しました。

ダウは、終値で302.69ドル高い11734.32ドルを付けました。12000ドル回復まであと一歩です。このまま行けば12000ドルも近い将来十分ありえると思います。

原油も、将来的な需要減少を見越して需給が緩むという見通しから、一時、時間外取引で114.62ドルまで低下。

原油先物価格は、実需が70ドルくらい、地政学的リスク(アメリカの中東などへの武力介入など)が15ドルくらい、残りが投機による吊り上げらしい。投機マネーが、商品市場から逃げて、原油が85ドルくらいまで下がるといいと思うんだけど。

原油価格下落→企業業績向上→投機マネーがそれらの企業に投資(株購入など)→株式市場活況→経済好転、という感じになればいいなあ。
問題となった商品は、利回りをオークションによって見直すオークション・レート・セキュリティーズ(ARS)という仕組み債。よく分からない商品ですね。債券なので市場で売買可能だけど、ここ最近の金融市場の混乱で、買い手が見つからず、売却がままならない状態でした。

これを、シティ・メリルリンチは、高い流動性と換金性を持つ商品と誤解を与える説明で売りまくったとのこと。

投資は、基本的に各自の判断が基準ですが、金融商品を販売する際は出来る限り正確な情報提供を行うよう求められています。

シティ・メリルリンチとも、サブプライム関連で相当痛い目にあっているようですが、今回も痛い目に会ったようです。ただ、シティ・メリルリンチは泥を被りますが、金融市場の透明化に向けてはよい方向に進むことになると思うので、1兆8000億円分と巨額ではありますが解決の方向に早めに向かうことは、両社にも有益だと思われます。
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