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世界経済、日本経済を注視しています。 サブプライムローン問題、世界同時不況、国内外株式の行方、新興国経済、為替動向、資源高・原油高、税制改革やインフレ率・雇用統計などの経済指標について、旬なトピックについてコメントしています。
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ウクライナ、ハンガリー、アイスランドは、IMFに緊急融資の要請を行うことを検討しているとのこと。IMFが直接融資で支援するのは1997年のアジア通貨危機以来です。

特に、アイスランドは小国ながら経済の中心を金融サービスに振り向けて金融立国を目指していたのですが、いかんせん小国で経済規模が小さいので、今回の世界的金融混乱で大きく通貨・株価が下落しました。アイスランドクローナは対ドルで大きく下落。一瞬対ユーロの固定相場制(ペッグ制)を導入しましたが、あえなく崩壊。

IMFが融資をするからには、さまざまな条件や融資に対する返済計画を迫られます。国自体が、国際機関に管理されているようなもの。経済システムの大幅な合理化、国民への大きな負担となると思います。しかし、膿を出し切らないと立ち直れないのも事実。IMF危機で国際問題となった韓国ですが、見事に立ち直りエレクトロニクスでは日本を越えてしまいました。

短期的には苦しい時期があると思いますが、中長期的によかったと思えるような施策が打ち出されることを期待します。
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サブプライムローン関連での評価損とともに、貸し倒れ引当金も大幅に計上。

同じくメリルリンチも同じく赤字を計上。

両社とも公的資金の注入受け入れを正式に決定しました。

公的資金の注入を受けても、これからも証券化商品の評価損は続くと考えられています。資本は増強されますが、これからも資本が傷みつづけることが想定されるシティが融資を積極化するとは考えにくいです。資産売却や人員整理を進めているようですが、経済の自律回復くらいしかもう手はなさそう。

米株式は金融セクタを中心に低空飛行を続けると想定されます。
金融機関の債務1.4兆ドルを保証するとFDICは発表。

でも、FDICの責任準備金って、そんなにあったっけ?確か、中堅銀行が数行破綻すると準備金は底をつくと聞いた覚えが。

まだ、金融不安は残っているので、何かの拍子に取り付け騒ぎなんかが同時多発的に起これば、この1.4兆ドルの保証が履行できなくなる。いわば、国自体のデフォルトに等しい。

そうなると、もう米国/米ドルは100年間は信用を失うでしょうね。世界の機軸通貨からは当然外れ、ユーロと日本円が二大機軸通貨となる。米ドルは紙くず同然になるので、ものすごいハイパーインフレ、強烈な円高・ユーロ高になるでしょうね。今の、ジンバブエみたいになるかもしれません。

こんな大風呂敷を広げてしまって、とても心配です。
モルガンスタンレーへ90億ドルの出資を予定していた三菱UFJグループは、出資の方法が普通株の取得ではなく、普通株への転換権を持つ優先株の取得による方法に切り替えました。

普通株の取得だと、いわゆる通常の株式購入です。株価は時価で変動するので、購入時の価格から下落すれば、帳簿上損失が生じます。

優先株では、その必要がなくなります。実際、モルガンスタンレーはここ数日で大幅に下落しており、購入を決めた時点から現在までにすでに損が出ている状態でした。

また、株の買取価格も31.25ドルから25.25ドルへ変更されました。これで、普通株取得による、株価下落による損失リスクは低減できそうです。しかし、モルガンスタンレーが破綻すれば、株式は紙くずになります。大株主として、モルガンスタンレーをどう導いていくか、三菱UFJの真価が試される場面がきそうです。
英金融大手のバークレイズは、民間投資家から70億ポンド(1兆2000億円)の資金調達をする予定があると報じられました。

イギリスでは、HBOSやRBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)が公的資金の注入を受け入れるようですが、政府管理下に置かれるのを嫌って民間から資金調達するとのこと。

しかし、いずれにせよレバレッジ経営や強引な利益至上主義で利潤を突き詰めて、その結果不良債権で破綻寸前になった金融機関が次々と政府に助けを求めているモラルハザード状態において、バークレイズの市場主義的なやり方は、ある意味好感が持てます。

あとは、そのような巨額の資金の出し手がいるかどうか。バークレイズも不良債権を多く抱え、資産はかなり傷んでいます。民間投資家として、中東産油国の政府系ファンドなどが資金を潤沢に持っていますが、さすがにここ1月の株安・通貨安から、おいそれと簡単に出資しそうにないです。バークレイズにさまざまな合理化策を求めるか、またはかなり高い利回りを条件に出資するか。いずれにせよ。バークレイズは難しい経営を迫られると思います。
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